早出し競走は、男子と女子が2人で一組になって、制限時間10分以内に、何回射精できるかを競う競技です。
男子はなるべく早く射精したほうが、それぞれのチームに貢献できるのですが、なかなかそうも行きません。
すぐ目の前には、射精をカウントしてくれる審判が、観覧席には何百人と言う生徒と父母たちが、その股間を見詰め、声援を送っているのです。
それに、大抵の男子が、女子に秒殺されることは大変不名誉なことだと考えていました。あまりにも早く抜かれてしまった男子には、"早撃ちキング"、"スピードスター"とか、たいへん不名誉なあだ名がつけられ、その後の学校生活で何度もネタにされることが確実でした。
ですから、男子は女子に速攻で抜かれぬよう、必死に我慢することになります。
しかし、運動会まで何度も繰り返される講義とリハーサルによって、鍛え上げられた女子の手コキの前では、年頃の男子の辛抱などまったく無意味でした。
グラウンドには、男子の苦痛と快感がミックスされたうめき声や、すすり泣く声が満ち、すぐに若々しく濃い、栗の花の香りが漂い始めます。