キミは念のため、自分の手持ちをやや少なめに申告する。
それでも一晩娼婦と過ごすにはやや多過ぎる金だ。
「いいわ、アナタが持っているモノを全部貰って、それで我慢してあげる。
大丈夫、後悔はさせないわ。体験したことも無いような心地にさせたげる……」
思わず手を伸ばし、それを掌に捉えると、彼女の肌はひんやりとしていた。
揉むと、それは驚くほど柔らかく粘り、吸いついてくるような異様な触感が、掌を襲った。
次の瞬間、腕、脊髄を快感の電撃が走り抜け、全身が震えた。
「はぅッ!」
熱いものが股間にこみ上げ、気を張った時にはすでに遅く、ズボンの中で射精してしまっていた。
穏やかだがその心地よさは圧倒的で、熱い迸りを止めることは出来なかった。
彼女は、キミが震え、股間の生地に染みが広がってゆくのを見て、全てを見透かしたかのように、ニターッと笑った。
「あ、あれ、おかしいな……どうしちまったんだろう、オレ様……」
「ふふふ、大丈夫。心配しないで♥ それが普通だから。」
彼女はクスクスと笑いながら、射精後の倦怠感に軽く呆けているキミの手を、自分の乳房から剥がす。
先ほどの酒の酔いが今ごろまわって来たのか、キミの頭は深いもやが掛かったかのようにますます鈍ってきた。
彼女は慣れた手つきでキミの服を脱がしてくれる。
ズボンの帯紐を解き、精液でべとべとになった男根を下着から引きずり出すと、彼女は御馳走を前にした猫のようにゴロゴロと喉をならした。
彼女の手が触れただけで、ペニスに血液がどっと流れ込む。
今さっき、出したばかりだというのに、より強い快楽を求め股間が貪欲に騒ぎ出すのが判る。
彼女がキミの股間に口を近づけて行く。息が掛かるだけで、一物は期待に震え、ぬらぬらと光る舌が、唇をゆっくりと這うのを見て、キミはこの状況に何かしら危険な要素があるのを本能的に感じ取った!
「舐めてもいい?」
はい | いいえ |