Gothic Erotic Adventure

 キミは念のため、自分の手持ちをやや少なめに申告する。
 それでも一晩娼婦と過ごすにはやや多過ぎる金だ。


「いいわ、アナタが持っているモノを全部貰って、それで我慢してあげる。
 大丈夫、後悔はさせないわ。体験したことも無いような心地にさせたげる……」



 商談が成立し、宿に向かう間、キミは彼女をより様々な角度から観察することが出来る……
 白く滑らかな肌、艶やかに光る髪、ふっくらと突き出た胸から、細くくびれ、豊かに広がって行く腰。
 酩酊した意識の元では、その感触を確かめようと何度も伸びかける手を抑えるのは、極めて困難な仕事だったが、キミは何とかやり遂げた。

 宿に着き、部屋に入ったキミは、早速、靴や邪魔になりそうな装備を外して行く。股間のモノはとうに限界を超えるほど、荒々しく猛り狂っていた。

「ねぇ、脱がせて……」

 顔を上げると、彼女はコルセットと長手袋を外し終わっていた。ドレスは薄く下には何も付けていないように見える……

 キミが近付いて、それを脱がすと、彼女の白く輝くような上半身が露わになった。
 形の良い乳房は大きすぎず、小さすぎず、完璧なバランスを保っていた。

 思わず手を伸ばし、それを掌に捉えると、彼女の肌はひんやりとしていた。
 揉むと、それは驚くほど柔らかく粘り、吸いついてくるような異様な触感が、掌を襲った。

 次の瞬間、腕、脊髄を快感の電撃が走り抜け、全身が震えた。

「はぅッ!」

 熱いものが股間にこみ上げ、気を張った時にはすでに遅く、ズボンの中で射精してしまっていた。
 穏やかだがその心地よさは圧倒的で、熱い迸りを止めることは出来なかった。
 彼女は、キミが震え、股間の生地に染みが広がってゆくのを見て、全てを見透かしたかのように、ニターッと笑った。

「あ、あれ、おかしいな……どうしちまったんだろう、オレ様……」
「ふふふ、大丈夫。心配しないで♥ それが普通だから。」

 彼女はクスクスと笑いながら、射精後の倦怠感に軽く呆けているキミの手を、自分の乳房から剥がす。
 先ほどの酒の酔いが今ごろまわって来たのか、キミの頭は深いもやが掛かったかのようにますます鈍ってきた。

 彼女は慣れた手つきでキミの服を脱がしてくれる。
 ズボンの帯紐を解き、精液でべとべとになった男根を下着から引きずり出すと、彼女は御馳走を前にした猫のようにゴロゴロと喉をならした。

 彼女の手が触れただけで、ペニスに血液がどっと流れ込む。
 今さっき、出したばかりだというのに、より強い快楽を求め股間が貪欲に騒ぎ出すのが判る。

 彼女がキミの股間に口を近づけて行く。息が掛かるだけで、一物は期待に震え、ぬらぬらと光る舌が、唇をゆっくりと這うのを見て、キミはこの状況に何かしら危険な要素があるのを本能的に感じ取った!

「舐めてもいい?」


はいいいえ


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