キミは彼女の股間に唇を近付けていく。透き通るような白い肌に、微かに濡れた桜色の女性器の対比が美しい。
「んっ…」
伸ばした舌を、陰裂に沿ってゆっくりと這わせると、彼女は身体を微かに震わせ、手でキミの頭を股間にグッと押し付ける。
その官能的な香りはキミの獣性を狂おしいほどに呼び覚まし、官能的な芳味を堪能するかのようにキミは夢中で舌を使った。
「くっ、はぁぁ……」
陰唇を分け、舌でクリトリスを探り当てると、彼女は顔をしかめ身をよじり、愛液がドッと溢れ出す。それを口にしたせいなのだろうか? キミの舌や喉は熱く火照り、今や全身に気だるい心地よさが広がっていた。
「もぅ、我慢出来ない!」
彼女が身体を起こし、キミは押し倒される形でベットに尻餅をつく。彼女の息は荒く、頬は上気し、瞳には色情の炎が燃えている。今や女性器はキミの脈動するペニスの上10pあたりにあった。
「ねぇ、入れてもいい?
あなたの全てが欲しいの
後悔は、させないから…」
「あぁ、こんなモノで良ければ
よろこんで。持っていきなよ……」
この状態で彼女の誘惑を断れる男はそういないだろう。劣情に煙る意識の中、キミはただ、彼女の股間がゆっくりと下がり、ペニスの先端に近付いていくのを、期待を込めて見守っている。
ズニュッ…
しかし、その時、信じられないことが起こった。ぬらぬらと光る陰唇が突然、動物の顎のように、ふわりと広がりペニスの先端が呑み込んだのだ!
「う、あぁぁぁぁぁッ!!!!」
形は似ていたがそれは人間の膣とまったく違っていた。熱く潤った内壁は波を打つような蠕動運動を繰り返し、その強烈な収縮力に抗うことも出来ず、ペニスは奥へ奥へと引きずり込まれていく! キミの身体を戦慄が走り抜け、本能的な恐怖に彼女を引き剥がそうと手を伸ばす…。
が、完全にペニスを根元まで呑み込まれ、その内部の複雑な感触を知覚した瞬間、キミはなす術もなく、精を放っていた。
ドクッ…ドクドクドクドク
「あ、あぁ、あぁぁぁぁ……」
ペニスは彼女の膣に吸われていた。物凄い吸引力で、出した精液が一滴残らず吸い取られていく。まるで睾丸に蓄積された全ての精子を一匹残らず吸い尽くさんばかりに…。その異常な吸引力によって、通常の何倍ものスピードで精液が尿道を迸る感覚は、今までに感じたことも、想像すらしたことの無い快感だった。
一瞬キミは気が遠くなり、背中をベッドにつけて倒れ込む。妙に全身が重く、力が抜け、指一本動かせない…。
影が覆いかぶさってきて、気を失いかけたキミの頬を、掌で柔らかく包み込む。唇を奪われ、目を開けると彼女の潤んだ瞳がキミを見つめていた。唾液がキミの口に流し込まれる。その唾液には媚薬のような効果があるのか、下腹部に妙な疼きを感じ、血液がさらになだれ込む。
「た、助けてくれ
生命だけは、どうか…」
「まだ、始まったばかりじゃない
本当に気持ちいいのは、ここからなんだから…」
彼女がニッと笑ってそう言うと、膣腔はさらに複雑な動きを見せ始めた。強烈に締めつけるだけではなく、時には揉み、捏ね廻すように、ペニスを弄んだかと思うと、入り口から最奥部にかけて何層にも渡り、まったく別の動きを見せ、絡み付く…。
これ以上、イクことは生命の危険にも関わると、思考が麻痺しかけたキミにも理解することは出来た。歯を食いしばり、拳を握り、掌に爪を喰い込ませ、キミは限界まで生き永らえようと必死の努力を試みる。
「我慢しようとしてるんだ……でも、考えてみて。
これから一生かけたって、こんな快感は味わえないかもしれない。
だから、せめて楽しんでお逝きなさい…」
彼女の背後でヘビのようにしなやかで光沢をもった何かが、しゅぅとしなり、キミの肛門に襲い掛かる。
それは尻尾だった。直腸にそれはぬるりと侵入し、キミの身体はそのおぞましくも心地よい違和感に跳ね上がる!
「あぁ、そ、そんなぁッ! ぎッ、ギぼぢィぃぃぃッ!!!!!」
全ての努力は今や徒労に終わった。決壊したダムから迸る濁流の如く、射精運動が始まる。その快感には既に痛みすら伴っていた。彼女の腰が前後左右上下に踊るようにうねり、キミのペニスは膣内で蹂躙され続けた。やがて精子は残り少なくなり、ほぼ射精運動が空打ち状態になっても、彼女は容赦してくれなかった。
キミの生命力を啜った彼女の身体は、燐光を纏ったかのように薄ぼんやりと光っていた。キミは遠のく意識の中、その姿を美しいと感じ、人間の精気を吸い殺す危険な魔物の噂を思い出していた。
もう、キミには助かるすべも無い。快感の電流に打たれながら全身が激しく痙攣し、最後の魂さえも流れ出すと、彼女の中へ呑み込まれていった。
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